大丈夫って皆そうだと思うのか?『天気の子』を見て思ったことを書き散らす(ネタバレ有)

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遅ればせながら、ようやっと見に行きました『天気の子』。

正直『君の名は。』はあまり私には合わず、この作品を楽しめるのか不安でしたが杞憂でしたね。あまりにも一途に、真っ直ぐに陽菜のために突っ走る帆高。例え世界の形を変えてしまったとしても、陽菜と居られる世界を選び「大丈夫」と肯定しきる姿には感心しました。

でも、同時にあの「大丈夫」と肯定しきった世界には大丈夫でない人だって沢山いるはず、そんな状況にした帆高の選択は、人が叶えていいものだとは思えないんです。

3年間、雨が降り続き、東京の埋め立てた土地が沈み、そこに暮らしていた人々の生活はどうなってしまったのか。そこまでして陽菜と再会したかった、帆高の願いは余りにも多過ぎる犠牲がつきまとい、人が叶えていいものだとは思えないのです。こんな世界、あなた達にとっては「大丈夫」と言えたって、ほかの人にとってはそうじゃないと、考えられないのか、とすら思いました。

 ま、自分がこの作品を見て抱いた感想は、ざっくりまとめるとこんな感じですね。
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(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=mTjldeDW9B8)

「お前達の変えた世界って醜くないか? 」

映画感想 ペンギン・ハイウェイ (ネタバレ有)

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映画『ペンギン・ハイウェイ』公式サイト

おねショタとおっぱいと、一夏の冒険・成長を描いた映画『ペンギン・ハイウェイ』の感想です。

お姉さんがモノをペンギンにする、その謎から始まるアオヤマくん達の冒険。メンドくさいほど考え、好奇心のままに動いて、謎解きのカギを調べる。その様子が活き活き、キラキラと描かれているのでこちらも彼らにドンドン入れ込んでいきます。

後、お姉さんがめちゃくちゃ魅力的なんですよねぇ!おっぱいだけじゃなく蒼井優の声といい、時にアオヤマくんをたきつけたり、励ましたり、暖かく見守ったり、振る舞いがいちいち惹かれる惹かれる!これは、アオヤマくんが惚れちゃうのも頷ける!

また、おっぱいおっぱい言われますけど、アオヤマくんのそれに対する目線は、性的ないやらしい感じでないんですよね。その、なぜこんなに惹かれてしまうのか、というわからない謎、というかかなりフラットな目線で捉えて、考えていたんですよね。いやらしいの俺らっちゅうことか…

また、なぜお姉さんが投げたものがペンギンになるのか、なぜペンギンやお姉さんが飲まず食わずでも生きていけるのか、なぜ町から離れると頭が痛むのくわァッ!!!体調を崩したり物が歪んだりするのか、これらの怪現象の真実が完全には語られていない、のがまた想像を巡らせる余地があっていい、個人的には思います。

まぁいろんなことをグダグダ言ってきましたが、やっぱり、この映画の一番の見どころはラストですね。迫る脅威に対処するため、お姉さんとお別れしなければならないアオヤマくん。しかし、彼女と再会できるいつかの明日を信じて、「昨日より賢くなる」ことをやめずに続けんとする、彼の成長に心打たれました。

見どころ満載の、お勧めの一作です。

 

映画感想 仮面ライダービルド Be The One (ネタバレ有)

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ストーリー | 劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)

夏休み恒例、東映ヒーロー特撮映画2本立て。 今回は、仮面ライダービルドビーザワンの感想を書いていきます。

ひとことで言うなら、所々で惜しい、ですね。 確かに、なかなか見所の多い面白い映画なんですよ。 序盤の市民とビルドの追いかけっこといい、ちょいちょい挟まるヒゲポテトの漫才といい、ブラッド族にけちょんけちょんに貶され葛城に否定されようとも父から託された「ラブアンドピース」を貫かんとした戦兎といい、唸るポイントはたくさんあるんです。

ただ、万丈の洗脳があっさり過ぎたり、洗脳が解けた万丈から戦兎へのリアクションが無かったり、 個人的に「そこ欠かしたらダメでしょ」というポイントも目に付くんですよ。 例えば、君のせいで恋人が死んだ、と揺さぶって洗脳したり、「ったく、取り乱し過ぎなんだよ、天才物理学者。」「うるさいよ、筋肉バカのくせに。」と、ちょっと付け足すだけでもだいぶ印象変わるのに、と思わずにはいられませんでした。

まぁ、そのシーンを入れられなかったのは、尺に収まらないから、とかまだ理解出来るんですよ。 でも、

タイトルに冠しているBe The Oneを流さないのは、いくら何でもそりゃないでしょ。 (オルゴールアレンジは流れていたけど)

それさえしてくれれば、勝手にこっちで加点して、そこまでモヤることはなかったでしょう。 面白い、からこそ細かいところが目に付く、そんな惜しい映画でした。TVシリーズの集大成だからこそ、もっと細かいとこまで気を配って欲しかったです。

映画感想 ルパンレンジャーVSパトレンジャー en film (ネタバレ有)

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ストーリー | 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film(アンフィルム)

毎年恒例、夏の東映特撮ヒーロー映画二本立て。見てきたので早速感想を書いていきます。

まずはルパパトアンフィルム。ひとことでまとめると、                                             パンっパンに詰め込まれた魅力が、大スクリーンで爆発していました。

 

来日した、ココリコ田中が演じる探偵の命を狙うギャングラー、そいつの持つ「ルパンコレクション」を盗まんとする快盗、そいつらから探偵を護衛する国際警察、といきなり三つ巴のド迫力バトルからの幕開け。「そうそう、これこそがルパパトだよな」と馴染み深い、テレビいつも見ていたようなバトルが大スクリーンで展開か、と思われた矢先、もう一体ギャングラーが割り込み、両戦隊のレッドを捕縛し彼らの根城の世界に攫っていきます。

 

ギャングラーの世界に連れ去られた彼らは、怪人達の猛攻撃で絶体絶命の危機に。       それでもなお、快盗と協力することに抵抗を覚えていたパトレン1号・朝加圭一郎でしたが、ルパンレッド・夜野魁利が発破をかけます。

 

「ここから脱出できなきゃ、 アンタの大切なモン守れねーぞ!!」

 

この一言と、傷を負いながらも自らを助けてくれた快盗と圭一郎は一時休戦、共闘戦線を貼ることになります。                                                                                                           協力せざるを得ない状況を作るため、とはいえ)あんな言葉と行動が出てくる、やってのける魁利くんは、朝加圭一郎ガチ勢すぎて、思わず笑っちゃいましたよ。                               といっても、激突して、(一方的に)人となりを知っていく内に、圭一郎の信念や、絶対に相容れないからこそ解る・信用できるところがあるんでしょうね。                         圭一郎も同じように、絶対に相容れないからこそ信用できる、と思ったのか、元の世界に帰る為、ギャングラーの本拠地に潜入した際文字通り体を貼ります。

一方、元の人間世界でも、両戦隊はレッド不在の穴を埋めるべく、休戦し協力を試みます。しかし、それこそギャングラーの目論見。探偵も怪人であり、レッド不在の内に両戦隊を叩き、手柄を立てんという作戦だったのです!                                            しかしその企ても、両レッドの帰還、両戦隊の連携で打ち砕かれます!

 

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「ただでさえ厄介な快盗と、」

「ただでさえ面倒くさいお巡りさんを、同時に相手取ったんだ。」                                                       

「そう欲張った事こそが、貴様らの敗因だ!!!」

 

「そうそう、これこそスーパー戦隊だよ!」

と、めちゃくちゃ興奮しました。この横並び・共闘がこの映画限り、本編に戻ればまた戦い合うことはわかっている。その一回限りのレアさ、あり得なさがより血を沸きたてます。

後、映画ならではのレアさ満載だったのがロボ戦。CGでスクリーン狭しとグリグリ動き回る!光る翼やローラーダッシュと、ここぞとばかりにメカニカルなギミックを見せまくる!

 

最後まで飽きさせる事なく、一気に駆け抜ける一本。この夏是非ともお勧めしたい作品です。